2007年05月16日

アポロ計画陰謀論

少し前のニュース。

人類月に立つ歴史、信じない人約2割に(オリコン)

今でもたびたびテレビ特番のネタになるのが「NASAは、実は月には行っていない」というもの。 80年代頃にもこの話題が盛り上がったことがあるような気がするが、最近では『都市伝説』というキーワードで再び軽くブームに。ORICON STYLEの調査でも「人類は月に行っていないと思う」人がなんと2割に達したから驚きだ。

 1969年の月面着陸中継直後に同様のアンケートを取った場合にどんなもんか分からないのでなんとも言えませんが、世の中へそまがりも多いので、2割という数字は意外にそんなもんかもしれません。

 では、信じてない人はどう考えているのでしょう。たとえば「オレは自分の見た物しか信じないっ!」というのであれば、それはそれで難儀な考えですが他人が口出しする問題でもない気がします。

 まずは月着陸懐疑派から。「随分昔の話なのに「2回目」が無いから」(40代/男性/愛知県)。確かに。でもいろいろ事情があるのでは?

 なんとっ!40歳って、中継見てた世代じゃないんですか?(ちょっと厳しいか)「2回目が無いから」ってアポロ11号から何回か(調べたら17号まで)トラブった13号除いて月行ってるじゃないですか。アポロ13は映画になってるので逆に有名なくらいだろうし。

 インタビュアも「確かに。」って、認めちゃって……。

 インタビューする方も事前に事実をおさらいした方がいいと思います。

人類は月に行ってない!?



 で、この記事に対する2chの反応。

人類は月に行っていないと思う人が約2割 「なぜ2回目が無いのか?」

2 名前: 付き人(鳥取県)[] 投稿日:2007/05/06(日) 17:37:00 ID:AQ0UYjQ/0
ゆとりってww

 まぁ、予想通りの反応。40歳はゆとりじゃないと思いますが、このままゆとりと月着陸懐疑派を叩く流れが続くかと(それもどうかと思いますが)思いきや。

23 名前: バンドマン(徳島県)[sage] 投稿日:2007/05/06(日) 17:39:33 ID:7xxCSShy0
まともなコンピュータすらない時代に
あんな遠くまで行けたことが怪しい

60 名前: グラドル(東京都)[] 投稿日:2007/05/06(日) 17:45:46 ID:WF0rS43d0
似非科学とか都市伝説とか毛嫌いしてるのに、なぜかこれだけは疑ってしまう・・・

126 名前: 会社役員(埼玉県)[] 投稿日:2007/05/06(日) 17:58:25 ID:i8Wp7Avt0
一銭も儲からないのになんで莫大な金かけて月に行ったわけ?
ほんとはスタジオ撮影ですまして関係者が懐に入れちゃったんじゃないの?

 元スレの生ログを見た訳ではないけれど、結構な量の懐疑派の書き込みが目立ちます。

 おっ、これはもしかするとマジでNASAの陰謀の可能性アリなの!?

 ときめきハートでネットへダイヴです。

アポロ計画陰謀論とその反論



 で、調べてみるとwikipediaでは「アポロ計画陰謀論」として独立項目が立っており、結構な量の記述があります。このことからも、この話題に対する人々の関心の高さが伺えます。

アポロ計画陰謀論

2000年 デイビット・パーシーとメアリー・ベネットが、ビデオ『What Happened on the Moon』を販売

 この『What Happened on th Moon』の日本語版が以下のサイトで配信されていました。

月面で何が起こったか? 〜アポロは本当に月に行ったのか?〜

 一見するとなかなか説得力のある映像です。

 こうした主張に対して、JAXAによる分かりやすい解説。

月の雑学 第3話 人類は月に行っていない!?

 これを見ると、月という真空で重力が地球の1/6というような特殊な環境下では我々の常識と大きくかけ離れた現象が発生することが分かります。

 そうした目でもう一度映像や写真を見ると、「おかしい」「捏造じゃないのか」とされる点も含め、これらは真空・重力1/6のような特殊な環境で撮られたものに見えます。そして、この環境を地球上で再現するのは相当困難であるだろうと考えると、やはりこれらの映像は月で撮られたと考えるのが妥当に思えます。

 非常に興味深い内容でしたが、ときめきNASAリアルの入る余地はなさそうです。がっかり。

科学万能信仰の終焉に生きる僕たちの信じたい物語



 かつて科学は全ての不可能を可能にし、全人類を幸福にする万能の学問であると信じられていたそうですが、いまだに癌も、エイズも、BSEも、アルツハイマーも治療は困難です。

 環境問題などの分野においても、科学で根本的に解決できない問題は山積しています。(ただ石油の枯渇問題など、『科学技術の発達』により問題を先延ばしできているという事例はあります)

 科学万能の時代であれば、偉い学者先生が言っているから、NASAが言っているから、という理由だけで内容を精査せずに多くの人が無邪気に信じていたのかもしれません。

 そうした科学信仰は現在凋落し、

「偉い先生が言っているから」より「偉い先生が言う事が正しいとは限らない」というほうが、

「NASAが言っているから」より「NASAには隠蔽したい事実がある」のほうが、

 世間的にウケがいいように思います。

 しかし、現在の僕らが客観的、論理的な思考をするために有効なツールは科学でしかないのもまた事実ではあります。

 科学信仰が凋落し、人々が科学と言うツールを用いて自己判断ができているかどうか見渡してみると、現在の「水からの伝言」「血液型性格判断」「マイナスイオン」などの疑似科学は相変わらず一部の者には根強い人気があるようです。

 とはいえ、全ての事象をいちいち自分で資料を集め検証するなんてことは、現実的にやっていられないので、我々は「なんとなく世間で常識とされていることをなんとなく信じる」のがほとんどだと思います。

 さて、アポロ計画捏造論。

 話を聞いた瞬間は「お、マジでNASAの陰謀??」と一瞬思いましたが、捏造を主張する者の指摘のほとんどは、初歩的な科学で反論可能です。

 本来、人類が月に行ったということは十分に夢がある話なのですが、現代という時代においては、それも常識化してしまい、逆にNASAが情報操作をして全てをでっちあげたという話の方が夢がある。

 ということなのでしょう。
posted by うた at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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