2007年05月05日

日本一長い駅名の変更に絡みつく色々なもの

 日本一長い駅名が変わるそうです。

 今までトップだった駅名は「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」だったのですが、このルイス・C.ティファニー庭園美術館が閉館しまして、駅名が「松江イングリッシュガーデン前駅」に変更されるそうで。

 これに伴い今まで2位だった、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」がトップに返り咲くそうです。


松江の日本一長〜い駅名変更へ(産經新聞)

この記事では

 トップになるとみられるのは、2位の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」(熊本県南阿蘇村)だが、運営する南阿蘇鉄道は「狙ってなるなら素直に喜べるが…」。


とコメントしていますが、一方。

「日本一長い名前」に返り咲き=読みで22字、南阿蘇の無人駅−松江の駅名変更で(時事通信社)

 しかし、一畑電車は21日、美術館閉館(今年3月)に伴い、駅名を「松江イングリッシュガーデン前」に変更することに。これを受け、南阿蘇鉄道は「日本一に返り咲く予定」などと車内アナウンスを繰り返している。

 こちらの記事では、関係者が喜びのあまり若干お肌がつやつやしている感じが伺えます。

 これ、記憶があやふやなんですが、「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」(以下美術館前駅)ができる際に

 「『・C.』は読まないから『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』(以下白水高原駅)と同一トップだろう。」

 という、文字数上、音節上、なんでもいいから日本一長い駅名を固持したかっただろうと思われる、白水高原駅側っぽい、少々苦しい主張が出され、

 「いやいや、『・』や『.』は読まないので文字と数えないとしても『シー』は読むだろう。」

 と、文字数上も音節上も美術館前駅に日本一の座を奪われてしまったような覚えがあります。

 しかし、2001年4月に一畑電車が「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」駅(松江市)を開業。「C」を「シー」と読んで音引きも1文字に数えると23字になるため、「白水高原」駅は1字差でトップの座を明け渡す格好となった。


 この少々回りくどい表現に、南阿蘇鉄道に取材をした際に、当時一位の座を奪われた怨嗟を滔々と語られたのではないかと想像します。

 「狙ってなるなら素直に喜べるが…」ということは白水高原駅は狙って付けた訳なんですよね。



 と、ここまでは、割と、鉄道ファンとクイズマニア以外は「ふーん」で済む話なのですが、一方、ルイス・C.ティファニー庭園美術館に目を向けると大変なことに。

美術館の閉館及びその原因について

 ルイス・C.ティファニー庭園美術館は、平成19年3月31日をもちまして閉館させていただくこととなりました。当美術館がオープンして6年で閉館となりますことは、何故6年で閉館するのかと疑問に思われたり、また当方の信用にも係わることでありますので、当方がやむなく閉館せざるを得なくなった原因を記述させていただきました。


 閉館の原因として美術館側に対し行政側が

1.信頼関係を壊す
2.美術館の基盤を壊す
3.諸約束事の反故
4.借り上げ方式を強いる
5.入場方式の改正を拒否

 と、5点上げて非難しています。

 以下のブログで、この件に関して市議会の会議録の引用がありました。

日本一長い駅名の由来の美術館閉館とその裏事情について

 新鋭の映像作家フロッグマンさん(蛙男商会)も地元民として、この件に言及。

ルイス・C・ティファニー庭園美術館


誤解無く書いておきますけど、この美術館の膨大な展示品は、この運営会社が所有するコレクションで(島根県外の会社)、これらを展示する美術館を全国的に呼びかけたら、いくつかの自治体が誘致に名乗りを上げ、その中で選ばれたのが松江市だったわけです。
ですから運営会社と書いてますけど、本当はコレクションのオーナーでもある訳で、そのコレクションを松江市に預けるときに約束されたはずの施設やプランが反故された事に怒っているのです。

 コメント欄も興味深い。

松江を国際文化観光都市に確立するために、さまざまなアイデアを実現させた宮岡前市長(故人)。現市長はその路線を踏襲しているはずですが、市民から見ても、現市長はあまりにぱっとしません。ティファニー美術館の件でも、観光都市の観点で積極的に動けばいいものを。志半ばで没した前市長も浮かばれまい。
(そういやL・C・ティファニー美術館誘致の際に、市長の趣味で金を使っていると陰口たたかれていたな)


 亡くなった前市長がなかなか強烈な方だったようですが、現市長が財政圧迫の非難を恐れて美術館を悪者にして切り捨てたのでしょうか。

 そうそう、松江といって個人的に真っ先に思いついたのは、プログラミング言語rubyの作者、まつもとゆきひろ氏。現時点で彼のページにこの件に関する言及はありませんでした。

 が、こんな記事を発見。

「オンリーワンが人の心に火をつける」---松江市長 松浦正敬氏がRuby City Matsueプロジェクトを語る


「松江を世界に誇れる『Rubyのメッカ』にしたい」と語る松江市の松浦正敬市長


 はぁ。

 なるほど。

 現市長はこっち方面にご興味ありますか。

 rubyとか、オープンソースとか、よくわかんないけど金をかけずにブームに乗っかろうという気マンマンな印象を受けるのは気のせいでしょうか。

 ただ乗りはいいけど足だけは引っ張らないようにしてくださいねと、rubyがルイス・C.ティファニー庭園美術館の二の舞にならないようにイチrubyファンとしては思うばかりです。
posted by うた at 14:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
ライブドアナレッジというQ&Aサイトの質問の回答として、この記事を紹介させていただきました。

事後報告になりますが、よろしくお願いいたします。

http://knowledge.livedoor.com/answer/28998
Posted by ひよこ画伯やす at 2007年09月26日 11:40
>ひよこ画伯やすさん
ライブドアナレッジ登録して見てみました。
ブログ開設以来はじめて頂いた宣伝とかじゃない、まっとうなコメントに感激しております。
ご丁寧に報告ありがとうございました。
Posted by うた at 2007年09月27日 08:29
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